<駅弁勝負> 第42番   

駅弁 ,

弁当勝負 第36回
今回は珍しくサンドイッチで勝負に出た。
「高原野菜とカツの弁当」「元気甲斐」で定評のある、小渕沢「丸政」のタマゴサンドを選んでみた。
斜め前の60代後半のサラリーマンは、コンビニ握りで明太子と紅鮭に十六茶斜め右前の30代後半サラリーマンは、キヨスクのプレミアムサンド、卵とハムにいろはす。
こりゃあまた勝ちを拾ったなと、ほくそ笑みながら紐解けば、おお、威風堂々たるお姿。時間がなかったのか、小遣いが少ないのかもしれないが、キヨスクやコンビニでとりあえずお腹を満たそうと思う点で、君たちは負けるのだよ。
そう不遜にも思いながら、タマゴサンドに手をつけた。
重い。ずっしりと重い。
口をあんぐりと開けて齧り付けば、卵焼きがむむむと攻めてくる。
卵の迫力に、パンが委縮して薄く薄く、肩身が狭そうで不憫である。
もう少し厚き方がバランス取れるのにと思いながら、食べ進む。
勝負にかって優越感に浸りながら食べるサンドイッチは、たまらない。はずだった。
ところが二口ほど食べると、卵焼きの甘さが強く、早くも飽きてきた。
表示には砂糖にあたるものはなかったので、おそらくマヨネーズをたくさん入れて卵焼きを作っているのだろう。
後口も甘ったるく、口の中の甘みが消えない。そのため、いた一切れ飯食べた時点で、食べ進めなくなってしまった。
これで終われば、一個650円だから、1300円も食べてしまったことになる。
そう考えると、無性に30代後半男の子サンドイッチが羨ましくなってきた。
これは、敗北という意味なのだろか?