神田「神田まつや」

老舗蕎麦屋と中学生

食べ歩き ,

  • すだちそば

  • かきたま

  • かしわ南蛮

「神田まつや」の昼時に、中学生男子3人が入ってきた。
「おい、うまそうなそば屋だから入ろうぜ」。なのか。
「東京の老舗蕎麦屋に、行ってみようぜ」。なのか。
あるいは「松屋」がやってるそば屋と勘違いしたのか。
とにかく中学生の昼食には、渋すぎる。
ざるそば一枚935円は、高すぎる。
松屋のカレーなら二杯食える。
それにざるそば一枚では、育ち盛りである彼らの胃袋を、3割しか満たさない。
写真付きメニューを見ながら、数分協議を重ねている(それにしても、中学生と見るや、写真付メニューを用意して渡す、この店のサービスは素晴らしい)。
「うわっ。これ高❗️ 」「これも高❗️」。
あるいは「玉子とじとかき玉はどこが違うのだろう」と、言いあっているのだろうか?
「やはり松屋に行けばよかった」と、反省しているのだろうか?
協議は長引いている。
手軽に腹を満たすなら、玉子丼1045円だぞと、念を送ってみたが、届いていないらしい。
やがて決まったようで、注文をした。
なにを頼んだだろう?
じっと見守ることにした。
運ばれたのは、「天もり」である。
2310円。
セレブである。
どこかの富豪のご子息なのか。
他の二人も「天もり」かと思いきや、運ばれたのは、「ざる大盛り」と「もり大盛り」であった。
それでも、935円と1100円である。
中学生には高価であるが、天もりとは、明らかな格差がある。
これは一人だけ裕福なのか。
いやそうではあるまい。
エビの天ぷら二匹を3人で分け、大盛りも3人で分けようっていう、算段だろう。
天もりも大盛りと行きたがったが、そこまでも余裕はなかったのだろう。
ならばざるではなく、もり二枚でも良さそうだが、きっと誰かが海苔も食べたかったのだろう。
返す返すも無念なのは、食べ終わったこちらが、いつまでも見ているわけにもいかず、次のお客に席を譲って、答えが見れなかったことである。
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