「忙しい」という言葉を使わなくなってから2カ月たった。
二カ月前に、言葉は言霊であるから、使わないほうがいいと、易学の先生から言われて、使うことをやめた。
しかし実際それから仕事が増えて、時間をやりくりする難易度が高まり、つい「忙しい」と言いたくなる日が続いている
さらに会う人会う人から、必ず^_^「忙しいですか?」と聞かれる。
そこで、様々に答えるようにした。
「いえ、そんなことはありません」という簡単な答えから、「沢山のお仕事をいただいて感謝してます」。
「僕の能力を超えたお仕事をいただいて、ありがたく思っています」。
「自分のキャパシティのなさを、日々痛感しています」。
「いえ、忙しくはありません。自分の処理能力がゆっくりすぎるのは気になりますが」。
「沢山のお仕事をいただいて、毎日張りがあります」
「することは、多いのですが、そのぶん充実した毎日です」
などと、思ってもいないこと(笑)を口にしていると、自分の状態はそうなんだと、肯定的に思い込みはじめるから不思議である。
ちなみにある有名デザイナーは、「忙しい」と他人の前で言う人とは、仕事をしないという。
なぜならそれは、その人の仕事管理能力が疑われるからだという。
ちなみに、忙しいとは、心を亡くすことと言われるが、忘と忙は、同じ心と亡で作られている。
「したごころ」の字は、心が自分の意志で変化する状態を示す場合が多く(忠、志、忍)」、「りっしんべん」の字は、心が外的要因で変化する(快、悩、情など)の字義のものが多いという。
つまり「忘」は自分で自分の心をなくし、「忙」は他のものに心を奪われて、肝心なことまで忘れる。
誰も、他のものなんかに心を奪われたくない。
だからこれからも、「忙しい」とは言わないようにしようと思う。