「アメリカン」のカツサンドが食べたくて。

食べ歩き ,

これよりおいしいカツサンドは、沢山知っている。
もっといい肉で、ロゼに揚げて、衣もパンもこだわり、肉汁溢れるカツサンドも知っている。
でも大阪「アメリカン」のカツサンドが食べたくなってしまうのは、座りの良さである。
柔らか過ぎず、堅すぎず、ほおばるのではない、つまむカツサンド。
出過ぎないおいしさが、純喫茶の挟持である。
ウースターの下品さが、道頓堀の心根である。
こんな日常が、そこここにある大阪が、つくづくうらやましい。