Paris甘味報告4
カメラが壊れた。
正確に言えば、レンズが壊れた。
絞りが効かない。つまりピントがまったくあわない。
パリで、これで外食は最後というデザートを撮ったあと、壊れた。
律儀な奴である。
最後のデザートはオテルリッツだった。
これがレンズの断末魔の写真である。
手前に作りたてのゴーフル。
上左から、チョコレートムース、バニラアイス、クレームシャンティ、ココナッツと赤い果実のパンナコッタ。
後ろ左から アップルコンポート、お馴染みイル・フロッタント。
そしてシュガータルトである。
当然これ一人前。
ゴーフルに、チョコレートムース、バニラアイス、クレームシャンティを添えて食べ、ほんのりキャラメリーゼされたシュガータルトに笑い。
イル・フロッタントに大きくうなづき、パンナコッタやアップルコンポートに癒されるの巻。
日本に帰って見てもらったら、
「おそらく内臓コンピューターが壊れてます。今のレンズは繊細ですが、なかなか壊れることはないのですが。直す場合は、レンズも変えるので、、新品と同じくらい修理代がかかります」
レンズにコンピューターが仕込まれているとは知らなかった。
ああ、なんたることツァイスなのに。高価なのに。
食事の写真ばかり、数万点も撮ってきたので、もうこれ以上は食べられないと拒否したのだろうか。