「映え」ブームの犠牲者たちがいる。
中でも、寂しさを強く感じているのは、フルーツサンドではないだろうか。
前提として、食事なのか?
デザートなのか?
はたまたそのどちらでもないのか?
いまだ僕にはわからない。
デザートなら、ケーキには勝てない。
食事だとすると、食べているうちに飽きでくるのは、僕だけであろうか。
そもそも果物は、クリームの脂肪分に頼る必要があるのか?
ジェノワーズならまだしも、パンというのは安直すぎないか。
元祖とされる、「千疋屋本店」で食べてみた。
カウンターに座り、チャーミングな女子店員達がフルーツを切り分け、パンに挟んでいく光景を見るのは楽しい。
やがてフルーツサンドが運ばれた。
苺,キウイ、パパイヤ、パイナップルが、同寸の薄さに切られ、挟まれている。
果物が出しゃばることなく,クリームも重くない。
ほどよいバランス感がある
後口が軽い。
口の中にいつまでも果物の香りがとどまる。
さらによく観察すると、いちごかやや大きいのですね。
だが後口が軽いといっても、クリーム感が少し残り、次第に飽きてくる。
映えに走る店が多いことと、クリームの脂肪分が残り、食べ飽きてくるのがフルーツサンドの問題点だと悟りました。
こんなことを71歳になって悟ってどうするのかということですが、諸問題を解決している店に出会ったのです。
場所は赤坂「サロン・ド・フェーブル」である。
詳細は、「おとなの週末」9月発売号巻末「おいしい往復書簡」にて
