富士見台「下町っ子」のお母さんは88歳。
一人で切り盛り、毎日ステーキを焼き、ハンバーグを焼き、シチューを作ってる。
とてもそんなお年に見えない、ロックだぜ。
しかしこの店に一人で行ってはいけない。
果てしなき、お母さんのマシンガントークに囲まれ、帰れなくなるからである。
私はここで以前、ハンバーグ定食を食べただけなのに2時間足止めを食らったことがある。
今日の昼は、団体さんがいたので助かったと思ったが、先に皆さんお帰りになった。
勘定を払いがてら、「ハンバーグの肉はどこの部位ですか?」と聞いた私が馬鹿だった。
「すね肉よ。ここが一番挽肉にして味が出るの・・・から始まり、神戸牛のコト、A5の嘘や国産牛のコト、和牛のコト、今度は話しが豚に移ってと、おつりも返さず、話し続ける。
「そうですか」と相槌を挟む、余地もない。1ミリもない。そこで
「スイマセンおつり」というと「あらごめんなさいね」と渡すが、話しがまたぶり返すので、すかさず「領収書下さい」と切り込み、難を逃れた。
しかし、領収書渡しながら、また話が続くので
「そうですか」と会話をかぶせ、「おいしかったです」と言って、無理やり去った。
肉の香りのするハンバーグ、粉を入れず肉のコラーゲンと甘味だけで作った、最後にご飯をぶち込むとおいしいシチューソース。
いずれもとてもおいしいのだが。
閉店