おむすびの呼び方には、おにぎりとおむすびの両方があって、どちらも食欲をそそりますが、僕はどちらかというと、山に宿る神と結ばれるという願いと意味を込めた、“おむすび”の三角形が好きです。
さて今回の店選びは悩みました。
日本料理店、専門店などを候補にあげながら、このお米屋さんを選んだのは、一つのおむすびに込められている思いが多くあるという点でした。
塩玄米というのも面白い。
白米と違って、何回も噛むので、徐々に膨らむ風味を楽しめる上、一個でもお腹がいっぱいになる。
使われるのは、化学肥料や農薬を使わず育てられた、玄米専用米のキタアカリです。
この米は胚芽が通常の米の三倍も大きく、栄養価も高い。
手で持って頬張れば、米一粒一粒が舌の上で踊りながら、「噛んで、もっと噛んで」と囁きます。
食べる喜びがあるおむすびなのです。
一方50種近い稲を一緒に育てた「あまた米」の玄米おむすびもあって、こちらはもっちりとした食感で、ほのかに甘く。複雑な風味が広がります。
この二つの塩玄米が圧倒的な人気で、すぐ売り切れるそうです。
また働く人が少ない土曜日には、塩を控えるといった心遣いもステキです。
たった百円で、幸せを得られる。日本っていい国ですね。
東十条「篠原ライス」
