食べても食べても減らない。
鹿児島山形屋の焼きそばである。
焼きそばと名乗っているが、皿うどんではないか。
焼きそばと名乗っているが、揚げそばではないか。
長崎のそれと違うのは、揚げ麺しかないという事実である。
また揚げた麺が長崎より太い。
さらにはテーブルに、ウースターソースがない。
その代わりに三杯酢がある。
この三杯酢がよくしたもので、途中からかけると、甘酸っぱさが加わって、食べる勢いが加速する。
ちょいかけ、ちょいかけとしているのだが、次第にドボドボとかけてしまう。
この三杯酢イジメが、内なるサドを誘発して、あれだけ減らないなあと思っていた焼きそばも、気がつきゃ、空となっている。