あかみ

食べ歩き ,

なんともキメが細かく、しなやかで滑らかなのだろう。

爽やかな血の香りに酢飯の香りが寄り添い、鉄分の滋味が舌を刺す。そして喉に消えかかる刹那に、再び鉄分の香りと酸味が膨らみ、心地よい余韻を残す。

香りとキレの良さで粋な風が吹き抜ける、江戸前ずしの醍醐味。

銀座「すきやばし次郎」