茶蕎麦としっぽく<京都の平生75>

食べ歩き ,

創業は昭和13年(1938)というから、京都では比較的新しい。

宇治の抹茶を練り込んだ、茶蕎麦が名物の店である。

茶蕎麦としっぽくうどんをお願いした。

茶蕎麦は素っ気なく、喉につるると入っていく。

そしてやはり京都は、おうどんだ。

しっぽくは、焼きかまぼこ、かまぼこ、海苔、甘椎茸、柚子、ほうれん草、お揚げさん。

昆布が効いた甘めのお出汁が舌を撫でで、柔いおうどんがぷるんと唇で揺れる。

そんな普通の京都に、顔はおたふくになる。

京都は五条「招福亭」にて