神田まつや全メニュー制覇挑戦。
きつねうどん。
この店できつねうどんを頼む人は、どれくらいいるのだろうか?
おそらく年間20人にも満たないかもしれない。
そのきつねうどんは、大阪のそれとはまったく違う料理だった。
こっくりと濃い醤油味のつゆを飲むと、ネギが香った。
うどんをすすれば、大阪のうどんよりややコシがある。
大阪のそれが12回ほど噛むと、喉に消えていくが、ここは、17〜8回噛んで、消えていつた。
お揚げも違う。
薄い。
味の染み込ませ方も、淡い。
関西の人が食べたら面食らうだろうが、これが江戸風である。
しかしうどんだけで終わるのも釈然とせず、「なめこそば」のせいろを頼む。
こちらのそれは、熱いなめこつゆにつけて食べるスタイルで、冷たい蕎麦がほんのり温まり、そこへなめこのぬるんが加わって、妙味となるのだった。