カウンターに座ると、キラキラと輝く魚たちが出迎えてくれた。
エボダイ、太刀魚、鰆、石垣鯛、赤座海老、ヤリイカ、キンメなどである。
どれも生き生きとして、「さあ食べろ」と、迫ってくる。
その魚も、「サスエ前田魚店」の魚である。
さあどれから食べようか。
最初は、マグロの刺身ラビゴットソース風で、綺麗な脂に微笑み、エボダイのフリットで、その繊細で品のある甘みに唸る
次は甘鯛の松笠焼きときた。
しとやかな甘みを持つ甘鯛に目を細め、赤座海老のグリル、コライユとシェリー酢のソースをいただく。
ソースが余ったので、パスタを10g茹でてもらい、からめて食べる。
お次は肉といこう。
サカエヤ新保さんが手当てした阿蘇草原あか牛である。
これはイタリア風に、薪火でガリっと焼いたビステッカにしてもらった。
うまみが重なった表面の香ばしさと、芯まで熱々な肉から、噛むほどに滋味がほとばしる。
最後は、オーソブッコがあると聞いて、お願いした。
骨髄のコクが溶けたソースが、たまらない。
もちろん添えられるは、リゾット・アッラ・ミラネーゼとクレモラータである。
最後は骨の中に潜む、ミッドーロをにゅるりと食べて、一人ニンマリするのだった。