山形の漬物。

食べ歩き ,

山形県の漬物屋「寿屋漬物道場」の茜姫は、食べた瞬間に恋に落ちる。
本当は個ほうそうで、一個270円するのだがお得用の少し小さめの「おうちの茜姫」をゲットした。
梅干しを醸造りんご酢と食塩,砂糖に漬けた梅干しである。
「甘い梅干は苦手なんです」。
そう会長に言うと
「中途半端に甘いやつはダメなんだ。,人間だってそうだろう」と、追われた。
口の中で溶けるように崩れていく。
甘みと優しい酸味が抱き合って、うっとりとする。
一個でやめようと思っても、やめられない。
「皮が固く、実が大きいため梅干に向かない」とされていた地元の節田梅を使って考案したものである。
一方、普通の梅干も素晴らしい。
塩分は17%で、なによりの魅力は香りにある。
赤紫蘇の爽やかさと酢の香りが入り混じって,エレガントな香りが,白いご飯を猛然とかき込ませる。
後は、こうじ漬けの、麹、瓜、青唐辛子、米、
つけ汁醤油、米焼酎、梅シロップ みりん粕,醸造りんご酢、昆布、青唐辛子による、「飯喰ままはは」は、激しいご飯泥棒。
コリコリと食感が楽しい,「最上漬け」は、胡瓜,人参、シソのみ、生姜、昆布、丸大豆醤油、梅シロップ 米焼酎 昆布出汁による、お茶受けにも楽しい漬物である。
さらに気に入ったのが梅たくわん。
沢庵を梅シロップ漬けにしたもので,ほのかに酸っぱ甘く、クセになる。
創業は、昭和26年。
大学を出て今の会長が創業したという。
当時山形では漬物を買うと言う習慣は、一切なかったという。
だがこれからの高度成長期、主婦も忙しくなるだろうと予想を立て、創業したという。
以来地元の漬物を大切にし、新たなアイデアも加え,どれも一切の添加物も加えずに,今も作り続けている。
会社名が道場とつくだけあり,漬物教室も行っている。
行きたい人? はいますか?