世にまずくてもまずくないものあり。
まずく作りようがないものあり。
その一つがカレー。
その一つが玉子焼き。
形が崩れちゃってもうまい。
砂糖や塩入れすぎ(もちろん限度はあるけどね)ちゃっても大丈夫。
まして料理人が作る玉子焼きはまずかろうはずがない。
しかし。
出会っちゃったのです。
生まれて初めて。
まずい玉子焼き。
見た目は美しい。
添えられた辛味大根の染めおろしも上等。
ただ玉子焼きが。
なにかまずい。
こりゃ研究のしがいがあると、
どこがまずいかを懸命に考えながら食べた。
押してみる。
だしが滲み出る。
がダシの味は弱し。
舌で転がしながら味を見る。
うーん頼りない。妙な香りする。
結論
1,蒸れくさい。
2,玉子の味と香りがしない。
3,出来合いでかなり置いたものをチンしているのではないか。
4他の料理はうまいのに、玉子焼きだけまずいのは、
「板長が玉子嫌い」、
「玉子アレルギーで味見が出来ない」。
「玉子にまつわるトラウマがある」
「玉子に恨みがある」。
いずれかが起因していると推察できる。
そば屋にて
写真はイメージ