本日4食目は、高級ホテル内の中国料理店「太子軒」。
ここで点心をやっつけようという算段である。まあ点心だからおやつかな
昼の閉店間際に店に飛び込み、慌てて注文すると、「ラストオーダーでもう頼めませんが、もう注文はありませんか?」と、給仕人が聞く。当然、「もう充分」と答える。
料理が運ばれ始めた。するとマネージャーらしき女性が運んできて、「More Dimsum? MoreSweets?」と運んでくるたびに聞くのである。
ラストオーダーではなかったのか。
この辺りが、おおらかというか、いい加減というか、マレーシアなのである。
さて点心は、基本の「蝦餃」が素晴らしい。皮や餡の食感も、海老のほのかな甘味もあって、微笑みを生む。
さらには、カイランのオイスターソースも、シャキッとした食感を残した炒め具合がほどよく、鶏の「密汁叉焼:も、「明炉脆皮鴨」も肉汁があって、しっとりと焼き上がり、複雑なうま味と香りのタレをまとっている。
困ったなあ。こうおいしきゃ、満腹なのに食欲出ちゃうじゃないの。
全蛋麺を使った「炒麺」の味付けも上品でよろしい。
面白いのは、湯葉でガルーパを巻き上げて、タイ風ソースをかけた料理。
甘酸っぱさとガルーパのうま味の深さがよく合う。
カダイフ巻き揚げの海老春巻き、卵と海老を、ベトナムの春巻きにして揚げた皿もいい。
ああ夕食もあるというのに、4軒、6時間食べ続け。
これぞ美味満腹団の神髄である。