もし本能寺の変がなかったら、佃煮は生まれなかったかもしれない。
そして佃煮は、まさか自分がイタリア料理に変身し、ワインと合わせられるとは、夢にも思わなかったに違いない。
さて今回は、江戸時代から240年続く、新橋の佃煮屋「玉木屋」の話である。
この夏より移転、リニューアルすることになって、新たな佃煮の可能性を探りたいというご相談がきて、プロデュースさせていただいた。
料理考案は、江戸料理人のうすいはなこさん。
見事なワインに合う料理の「佃煮コース」が誕生したのである。
ワインは白が、フォルナーロ・ソアヴェクラシコ。
オレンジがジョージアの、シャルヴァ・グヴァラマゼ。
赤が南アフリカの、アタラクシア ピノ・ノワールです。
料理は、
1. 先付け
a「ナッテイえびキャラメル」。
ナッツ、えび佃煮、ガラムマサラのキャラメリゼ
b「ブールドアミィ」。
あみの佃煮、バター。
c「味道楽の真実」。
カマンベール、味道楽(鰹削り節、松の実、クコの実、木くらげ、
白ごま、麻の実を混ぜた佃煮)、ジャム。
2. 前菜1
「ニシンの北欧風佃煮」。
姫にしん佃煮、ザウワークラウト、りんご、サワークリーム、胡椒
3. 前菜2 夏メニュー
「鮎と胡瓜のタルティーヌ」。
鮎の姿煮、きゅうり、トーストバゲット、バター、鮎の頭と尻尾のマ
スタード
4. パスタ
「葡萄あさりのカツベリーニ シチリア風」
葡萄あさり、レモン、カッペリーニ、オリーブオイル、白胡椒
5. 魚料理
「鰻の春巻 アグロドルチェ」。
春巻きの皮、ブルーベリー、うなぎ佃煮、チョコ バルサミコのソース
6. ドルチェ
「豆とヨーグルトのシャンティ、オレンジ風味」。
いろんな豆の甘煮、ヨーグルト、オレンジピール、ミント
さすが、酒にも精通した(つまりノンベ)うすいはなこさんである。
佃煮ってこんなやつだったのかと、目を丸くし驚く料理になって、ワインと見事にマリアージュするのである。
なお9/11までは招待のみで、その後どうするかは、相談中です
9/11まで、若干僕の席もあるので、興味のある方はコメントか直接メッセください。
佃煮の力を見直して、あなたも是非#ツクダルで発信してください。