銀座・資生堂パーラー
代々愛されてきた「ハヤシライス」。
まず運ばれるは、段違いの小鉢に薬味が入れられた銀器。みかん、ラッキョウ、醤油漬け大根、福神漬けがそれぞれの小器に入る。次に運ばれる白い大皿に、給仕人が蓋つきの銀器を開け、うやうやしくご飯を手前に盛り合わせる。そして銀の丸いソーサーに入れたハヤシソースが置かれる。
ほんのり赤みを帯びた茶のソースは、甘さと酸味が先に舌に感じる、上品の中に懐かしさを漂わせている。トマトピュレの酸味、ほのかな苦味がご飯を恋しくさせる。光り輝く上質のご飯に少しずつかけて食べると美味しい。具は、牛ヒレ肉とマッシュルーム。みずみすしいミニサラダがつく。