今朝はだれか食べている人がいるだろうと思っていたが、だれもいなかった。
ゆえに不戦勝である。
さて私は「いなほ」を買った。
特急列車ヘッドマーク弁当シリーズ第11弾である。
と書いたが。このシリーズがあることを、今日までしらなかった。
なんと2017年7月から始まったという。
今回の新潟から秋田を結ぶ「いなほ」は、新潟の老舗弁当屋神尾弁当が作っている。
値段は、2160円。
店頭写真で見る限り、どう見てもその値段にそぐっているようには思えない。
しかし、「買えよ。高いがお前は駅弁研究家だろ。きっと写真ではわからないご馳走が隠れているのさ」という声が聞こえて、買った。
僕は駅弁の前では、いい解釈しかしない。
「これが2160円かあ」。開けて思う。
「これが2160円かあ」。食べて思う。
ご飯は確かにうまい。だが野菜の煮物は、人工的な旨みが滲み、昭和を思い出させたかったのだろう、鮭はカチカチである。
脂が刺したいい牛肉を奢ったのだろうが、冷えた脂が重い。
うむこれは明らかに容器代である
スケーター社のランチボックスは、千円弱するのだから、この特別な限定容器が入手した上に、弁当がおまけについてくると考えた方がいいだろう。
しかし旅先でこの容器を持ち歩くのは、いささかメンドーである。
世の価値観というのは、いろんなとこにあるのであった。