魚食の国の人だから

日記 ,

若い人達が魚を食べなくなったのは、食の欧米化が進んでいるからである。
こんな意見がある。水産庁も同様の見解のもと、魚食キャンペーンを税金を使って行っている。
しかしこれが大ウソだという話を昨日聞いた。、クロマグロ問題で、水産資源管理に詳しい、学習院大学の阪口教授に話を伺った。
魚を食べなくなったのは、魚価が上がったからという経済データが正確に調査されて、証明されているのだという。
魚は、価格弾力性が高い。
所得水準が上がらないまま、魚価が上がり、魚離れにつながっているのだという。
その分肉の消費は伸びるのだが、牛肉には行かず、安価な豚と鶏に向かっている。
ではなぜ、魚価格は上がったのか?
乱獲が主な原因である。
魚がとれなくなれば、当然高くなる。
おいしい大きな魚体もなくなって、味も落ちる。
そりゃあ、買わなくなりますな。
日本は先進国の中で最も、水産資源管理が遅れている。と言うか、今まで何もしてないに等しい。
日本の官僚は頭がいいので、気がつかず、あるいは鈍感で何もしていないということはない。
やらないのは、明確な理由がある。明確な意志がある。
その話はまた後日するとして、もう一つ我々が認識しなくてはならないのは、日本がアメリカに次いで第二位の魚輸入国であるということである。
人口比で考えれば、とんでもない。
魚が減っていくのを自覚しながら、輸入に頼り、魚価があがって、魚離れが増える。
なんとも皮肉な話ではないか。
子供達に、「お寿司で何が好き❓」と聞くと、「サーモン‼️」と答える子が多いと聞いた。
そうして彼ら彼女らは、ニコニコしながら、抗生物質入りの安価な輸入鮭を食べるのだ。