かずおさんの夢は進化していた。
半年前にお会いして、ようやく完成させた高知産の小麦によるうどんへの思いと、その将来という夢で終わる器の人ではなかったのだ。
その小麦で作る焼酎とブランド名。
吉兆が全面的に取り扱うことになったという素晴らしい、里芋の栽培。
とんでもないサツマイモの栽培。
微生物、糀の研究。
鹿や猪の捕獲。
四万十村ブランドの確立路とその野望。
高知を愛し、愛し、なんとかしてやらなあかんという思いほとばしる。
そしてなんとも素晴らしいのは、その強烈なキャラクターにひるむことなく。心から尊敬して、ともに同じ夢に向かって走る、ご家族の姿だった。