茹で置きしているのだろう。
注文して1分以内に運ばれた。
岐阜人のソウルフード、「冷やしたぬきそば」である。
他にもメニューはあるのに、客の九割はこれを食べている
甘ったるいお揚げと揚げと油っこいガリガリの天かす、葱、柔らかい、立ち食いそば屋のような蕎麦、濃厚で甘めなグルタミン酸の味が引き立つつゆに練りワサビという構成である。
このジャンクさが、食べるごとに身をやつすような哀愁があって、いい。
とくにM体質の方はお奨めである。
これで小。皆さんは入るなり老いも若きも「W」と一言。あるいは「W葱抜き」と一言。
これを2玉食べるのは至難の技、かなり厳しい。M体質が多いのか。
隣の30代後半夫婦は、奥さんが玉子丼と冷やしたぬきそば、旦那が親子丼と冷やしたぬきそばを注文していた。かなりの猛者である。
見ていると丼を食べ終えてから、おもむろに冷やしたぬきそばに手をつけた。確かにこのそばなら、伸びてしまうおそれはない。
いや冷やしたぬきそばは、デザートなのか。聞いてみたい