鶏めし たかべん 千円
1.鶏めしの主役は誰か? 焼鳥? つくね? 否。
鶏そぼろご飯である。だから鶏めしは、鶏そぼろご飯に始まり、鶏そぼろご飯で終わらなければいけない。
2.焼鳥。胸肉二枚ともも肉二枚。胸は柔らかく、味は淡い。もも肉は固く味が濃い。
3.もも肉二枚、胸肉一枚を蓋裏に移動する。
4.焼鳥を移動したことによって、海苔ご飯が露わになる。これを食べやすいように六等分しておく。
5.おかず。鶏つくね(味濃い)、こんにゃく、わさび漬け、梅干し、栗甘露煮と昔から変わらぬシンプルさがいい。
6.焼鳥は、食べてから、海苔ご飯とそぼろご飯を、交互に食べるを繰り返すと楽しい。モモ肉は、一切れを半分にちぎり、どちらかのご飯の上に乗せて、握り鮨のようにして食べるとおいしい。
7.混ぜご飯。細かくちぎった、つくね、栗、わさび漬けを、海苔ご飯と混ぜて食べる。中でもおすすめは、わさび漬けである。
8.合いの手。わさび漬けとこんにゃくは、良き句読点として配置する。梅干しは異常に固く不向き。
9鶏そぼろ。甘辛さが、実にほどよい。全国の鶏そぼろ弁当を食べたが、そぼろが随一で細かい。だから米粒密着も高く、味が馴染む。ただしその細かさゆえ、ボロボロとこぼれてしまうので、少しお下品だが、弁当の淵に口をつけてかきこむべし。
10.食後はこの光景を、目指す。