~機内食の楽しみ〜

食べ歩き , 日記 ,

~機内食の楽しみ〜

うむこれは、KLMのカツ丼、UAのビジネス以来の出会いである。
通常は、一番無難な鳥を選ぶのだが、昨日は魔が差して、魚を選んでしまった。
名前をつければ「白身魚のオイスターソース風味 野菜のパスタを添えて」だろう。
魚は干しダラから味を抜けきらせた味で(それを味と呼んでいいのかわからないが)、かろうじて残った繊維が、生前に生き物であったことを物語る。
ソースは、すえた臭いに蒸れた料理の匂いが混ざり合い、もうソースであることを諦めている。
パスタは、歯の悪い方を考慮しての事だろう、コシという概念がなく、フォークで持ち上げた途端に千切れる。
パスタに入った椎茸を、神経を集中させて噛んでみるのだが、見た目以外に椎茸と証明する手立てが見当たらない。
バンは水に飢えている。
そのために、口の中の水分をすべて奪うと挑んでくる。
ああ、日本で作っているというのに、どうしたのだろう。
①渡されたレシピに、疑問を挟まなかった。
②あまりの低予算にやる気をなくした。
③飛行機会社の人間か、食べていない。
思う。JALやANAは、エコノミーでさえ、なんとレベルが高いことか。
思う。うまいものだけでなく、まずいものも人間の思考を深めてくれるのだ