松浦商店「親子めしのお作法」。
① 蓋を取ると中のビニールに海苔がついているので、玉子そぼろに戻す
② 玉子と鶏そぼろの境界線に、箸で溝を深く入れる(安易に混じらないよう)
③主役は鶏そぼろであり、ヒロインは玉子そぼろである。その事を念じて、鶏そぼろで始まり鶏そぼろで終わることを心に刻む。
④ 最初の一口は、玉子そぼろから一番遠い鶏そぼろとご飯を食べる。
⑤ 次に鶏そぼろから一番遠い玉子そぼろとご飯(遠い場所を選ぶのも混ざらないため)
⑥ おかずには「切り役」と「盛り上げ役」の2種がある。
⑦椎茸、ゴボウ、筍の煮物、山葵菜漬け物、蒲鉾は、そぼろ味を一旦“切って”、リズムを生み出すために食べる。前半後半にバランスよく配置すること。
⑧玉子焼き、ウズラ玉子、鶏照り焼きは、ご飯と共に食べ、「盛り上げ役」として、活躍してもらう、
⑨ 玉子焼きと玉子おぼろご飯を一緒に食べ、玉子on玉子の醍醐味を味わう。
⑩ 鶏照り焼きと鶏そぼろご飯を一緒に食べ、鶏on鶏の最高潮を味わう。
⑪ ウズラ玉子は鶏そぼろご飯を一緒に食べ、血縁疑似親子めしの微笑ましさを楽しむ。
⑫ 場合によっては(なんの場合だ?)鶏ご飯に細かく刻んだ筍を混ぜる手もあり。
⑬鶏そぼろと玉子そぼろは、時折混ぜ合い、その比率で楽しんだり、またそれぞれを単独で食べるなど、変化をつける。
⑭ついてくるプラスチックのスプーンの方が食べやすいが、味気ないので、箸で食べること。
⑮最後に玉子そぼろ側のご飯はすべて食べるようにする。しかし玉子そぼろは非常に細かいがゆえに、弁当箱の底に大量に残る。ここでスプーンの出番。
⑯ スプーンで玉子そぼろをすくい、鶏そぼろご飯にかけ、よくよく混ぜる。
⑰そして弁当箱の隅によせ、箸でもってすするように一気に食べる。うまい。大変うまい。努力報われる。ふぅ。
<駅弁勝負>第25番 松浦商店「親子めしのお作法」
駅弁 ,