天空の畑である。
臨床検査技師をしていた薄田さんは、健康な体は健康な食べ物でしか作れないと気づき、自然農法をやることを決意する。
だが土地がない。
1他の畑からの農薬飛散がない。
2土地は、残留農薬がない(荒地で放棄地であること)。
3水が清い。他の田畑からの農薬が流れてこない
この三つの“無い”土地を探すために2年かかったという。
しかしその土地は、標高300mという山の中腹にあり、自然農法の仲間からも「やめた方がいい」という土地だった。
木を伐採し、岩を掘り出し、苦労して開墾した畑は、ほうれん草やクレソン、キュウリやキクイモ、落花生が植えられている。
ほうれん草とクレソンの粉は、湯に溶いて飲めば、体が浄化され、キュウリの酒粕漬けは、ご飯が進んで困り、キクイモ粉は自然の甘さがアイスや菓子類を持ち上げる。
でかいコオロギが飛び回り、蜂が飛来し、一年中地下水が湧き出る天空の畑で育つ野菜は、野生だけが持つたくましさにみなぎっていて、我々の体を鼓舞するのだ。
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