大変です。
標高3399mのクスコにもスープストックがありました。
富士山の八合目に店があるようなもんです。
名前は「Mr.Soup」。21種類のスープだけのお店です。
カブンチャンが頼んだのは、「ソパデオユコ」オユコ(アンデスの芋)のスープです。
ビーフブイヨンをベースにしたスープに、オユコ芋、黄色芋、人参、空豆、牛肉が入っている。
うま味が素直で実においしい。
感心したのはオユコが千切り、黄色芋が角切りになっている点と、人参や芋の食感が、丁度噛んでつぶれるくらいの硬さに仕上げてあること、ソラマメは、硬さの残った茹で具合で素晴らしい。いい仕事しています。
そして添えられている3種唐辛子とレモンのヴィネガー漬けをかければ、ほんのり辛くなって、さらに食欲が増す。
僕は悩んだあげくに、カレーうどんにしました。
食べたかったのではありません。地球の裏側でカレーうどんがいかに変容しているのか、知りたかったのです。チャレンジャー精神は忘れてません。
出てきて一口飲んで「おおっ」と叫びました。
日本のソレと、寸分違わぬではありませんか。街のそば屋で食べるカレーうどんそのものので、とろみもカレーの香りも出汁との融合も、変わりません。
具は、鶏肉に人参と椎茸、葱二種類(芸が細かい)、刻み油揚げ(クスコで油揚げにあうとは)、そして千切り生姜です。この生姜がいい仕事をして、中だるみしがちなカレーうどんに気合いを入れるのであります。日本のそば屋も見習いなさい。
そしてうどんは、冷凍うどんくらいの実力はあって、うどんの片鱗はある。
もう言うことないのですが、困ったことに食べている途中で、猛烈に御飯が恋しくなり、追加注文してしまいました。
スプーンで御飯をすくい、それをスープの中に入れてやる。半身浴くりさせたら、すかさず口に運ぶ。
たまりません。高地での夜の冷気と空気の薄さに食欲をなくしていた胃袋を活気づけてくれました。
遠山さん、あっちゃん、やはりスープは最高です。