和光市「伊藤ちゃん」救済(店主希望で名前伏す)救済。
住宅街にある看板も表札もなきやきとん屋。
このコミュオーナーkassie,さんと。
まずレバ刺しにハツ刺し。
輝く美しさにため息、
食べて、一切雑味のないきれいな甘みにうっとり。
レバのしなやか、ハツのくにゅと歯が食い込む食感に笑う。
しかも400円。
ワハハハ。
ホッピーだホッピーだ。
豚テールはコラーゲンがとろんと唇や歯を包み
極上ホルモン焼きは厚く、柔らかい。
ガツ刺しは厚く、しっこりだ。
煮込みも優しいお味、ホルモンの質の良さが光っている
焼きとん1本80円。
カシラもタンもハラミも実にいい。
肉を食っているぞおと叫んでいると
「豚ミノバター焼き」が登場。
牛の上ミノのように厚く、歯が軽快に食い込んでいく。
「豚ミノってどこですか?」。
「胃袋だよ」。
「胃袋ってガツ?」
「企業秘密」。
〆は唯一の炭水化物「焼きそば」400円。
実はここに、新たな宇宙があったのだ。
焼きそば作るはお母さん。
キャベツと二つのボトルを取り出した。
一つはソース。
もう一つの赤いボトルはなんだろう。
「ジャーッ」音が響き、やがてソースの香りが漂ってきた。
そして運ばれしお姿。
端正で実によろしい。
一口食べて互いに目を合わせた。
「?」
しっかりウースターソース味なのに優しいのだ。
ソースの角がない。
丸く、塩分が刺さらない。
しかも、水分はたっぷりで、
皿の底にはソースの海。
どこにもないソース焼きそば。
食べていて微笑み、心が温まる。
推定70歳、お母さんの作る
老熟の味。
焼きそば食後の皿を見て欲しい。
ソースロウメンか。