今朝は、京都のうなぎ茶漬けをいただいた。
鴨川で獲れる川魚で、150年以上商いをされている店である。
ここのうなぎ茶漬けは、甘じょっぱいので、まず一切れ乗せて、白いご飯を食べる。
焦らず、ゆっくり噛んでいくと、甘辛さの奥底から、うなぎの滋味が、のっそりと顔を出してくる。
その深い味を、急いでご飯で受け止める。
次にもう一切れ乗せて、熱々の煎茶を注ぐ。
すぐに食べてはいけない。
一呼吸待って、甘い汁が茶に染みてきたところを見計らう。
そこにおろしたてワサビを少し落としたら、さあ出番である。
片手に持った茶椀の縁に唇をつけて、かきこむ。かきこむ。
ザブザブザブッ。
濃い鰻佃煮の味がご飯に染み渡り、茶のほろ苦みとワサビの刺激がアクセントし、永遠がやってくる。
後は一気呵成、脇目をふらず、幸せの頂点に向かって、ただただ、ひたすらかきこむ。