ホーチミンの「Cu C Gach Quan」は、飲食店もなき路地に、ぽつねんとある。
二階家で、モダンとベトナム家具がセンス良く同居し、落ち着きがある。中央が吹き抜けで、池が設えられて、そのわきを通って二階に登る。
メニューを開いた。いい。
野菜から始まるメニューは、まず素材名があって、後にスチームだとソテだのボイルのスープだの、その野菜に合った料理法がいくつか書かれている。
食材に敬意を感じる記し方だ。
しかし。
野菜名が全てベトナム語表記でさっぱりわからん。
まれに英語でフォローしてあるものもあるが、70%以上がベトナム語である。
そこで、英語でフォローされた「もやしのサラダ」と「サボテンもやし?の炒め」を頼み、
「野菜料理はどれがおすすめ?」とお姉さんに聞いた。
どうでもいいけど、綺麗なお姉さん(推定30歳)である。
どうでもいいけど、ベトナム訛のない英語を話す。
彼女が指し示したのは、ズッキーニフラワーと牛肉の炒めである。
出てきたのがこれだ。
黄色い花を想像していたのだが違う。これは蕾なのかなんなのか。
後でズッキーニ栽培日記画像をネットで見たが、発育途中にこんなにはなっていない。
種類が違うのか、英語の説明が間違っているのか。でも次ページには、ズッキーニとその花が写った写真が載っているのだ。
頭をかしげながら食べる。
シャクッとした歯応えの中に柔らかさがあって、ほの甘く、微かに苦い。
東北の秋の「みず」の茎に出来たむかご状の玉と、食感が似ている。
ほのかな青々しさも滲み出て、それと牛肉の旨味がよく合う。
ご飯にかけりゃなおうまい。さらに炒め汁をかけると止まらなくなった。
ムックマムの味付けのバランスも良く、いいムックナムを濃すぎない手前で止めて、野菜の味を生かしている。牛肉との量のバランスも見事。
食べれば食べるほどはまり、結局これだけおかわりしてしまった。
高級レストランだけど、一皿360円位かな。
しかしこれはズッキーニのなにか?
ベトナム表記はBong thien ly。誰か教えてください。
私もホーチミンで食べました。
夏限定の菜の花に似たティエンリの花です。
大抵炒め物ですがフリットで出すお店もあります。
http://blogs.yahoo.co.jp/tabemonokenky…/folder/591710.html
夏限定の菜の花に似たティエンリの花