ハントンライス

食べ歩き ,

「ハントンライス」の発祥説は、様々あるが、昭和32年創業の「グリルオーツカ」出身の人が、賄として考案した説が、最も有効らしい。
ハントンの“ハン”は、ハンガリーのハン。
ハントンの“トン”は、マグロを表すフランス語で、その二つを合体させた造語だという。
今は小海老のフライも乗っているが、本来はカジキマグロのフライだけで、それがトンの由来である。
しかしどこにハンガリーがあるのか?
ハンガリーといえばグラーシュで、似た風味のデミグラスがかけられたのはあるが、これはケチャップとタルタルである。
そこで二代目となる老主人に聞いてみた。
「ハンガリーというのは、海がないんです。だから鯉を日本と同じようなフライにして食べる。でも日本では、鯉をフライにして出すわけにはいかない。そこで近いアドリア海でマグロ養殖が盛んなことにちなんでカジキマグロをフライにしたんです。またパプリカをよく使うでしょ。ケチャップをそれに似せてね」。
ううむ。どうも説明に無理やり感がないか。
ハンガリー風トンとしても、なぜそこでハンガリーなのかが説明つかない。
フランス語と言ったがマグロは、どちらかというと“ソン”で、ハンガリー語なら”トンハル“ゆえ、この料理はどうしてもハンガリー風ですよと言いたかったのではないだろうか。
で食べ方であるが、常連は混ぜて食べる人が多いという。
試してみたが、フライの衣が湿って衣の香りと食感がなくなり、あまり好みではない。
あと、この量(ご飯350g 総量約500g)に対してマグロの小さなフライ2個・小海老フライ2尾では少ない。
好みとしては、マグロだけにしてもらって、あと2個追加したい。
そして卵と一緒になったフライを食べて味わい、その勢いで蹴っちゃっぷライスを食べるのがよろしい。
またクリームスープを頼み、スープをちょこっとかけて食べると、品が漂って楽しい。