ハノイ救済報告vol6
夕食は、フレンチベトナミーズ。
植民地時代を忍ばせる、洋館四階建てだ。
客席は2階以上で、レセプションを通り、お土産売り場を通り、厨房を通り
階上へ上がる。おもろいやん。
「ヴォンソワー」と、迎えに出たシェフは、でっぷり太って、
アンドレ・ルコントに似たフランス人。
元ソフィテルメトロポールの料理長だという。
彼曰く、フレンチではなく新ベトナム料理だという。
しかし、伝統料理の再構築や香りのつけかた、盛り付けなどはフレンチのエスプリ。
しかも現代風。
シェフのおすすめコースは、11皿(デセールだけで3皿!)。
本日昼から5軒、デザート除けば3食食べちゃった身にはつらい。
フォークがナイフが重い。
写真はカボチャとレモングラス、海老のスープ。
奥がトマトとパクチーのスープ。
ボーイが英語で料理を説明してくれるのだが、ベトナム訛で早口のため、
さっぱりわからん。
見事な質の、甘いロブスターとマテ貝のルバーブスープ仕立て、
デセールのフォンダンショコラがうまい。
どれも味はいいのだが、問題はどの皿もティエド。
かなりティエド。
きっと厨房で作られたのを四階まで運ぶ際に、一階ごとに休憩しているのだろう。