久々の機内食である。
主菜はビーフシチューで、付け合わせは、にんじんとブロッコリーにさやいんげん。
そこにサラダと果物、パンがつく。
サラダと果物を食べ、メインに取り掛かった。
人参、ブロッコリー、さやいんげんともに、面影を残しているのは、色と形だけで、よほど舌が優れている人でも、判別するのは難しいだろう。
ビーフシチューの牛肉は、味も香りもどこかに置き忘れたようで、繊維だけがその存在を示して、歯の間に挟まることしか考えいないようだった。
シチューのソースは、やたら糊化して、舌や上顎に、やたらと粘りついてくる。
この主菜で唯一救いが、マッシュポテトであった。
まずここに、パンのバターを混ぜ込んで、味わいを豊かにする。
しかるのち、バンを半分に割って挟んだ。
酸味がないので、ドレッシングを少しかける。
パクリ。
うまいじゃないか。
一口でやめようと思ったに、結局マッシュポテトサンドを全部食べてしまった。