岡山「やまと」

カツ丼

食べ歩き ,

カツ丼は、ご飯の汚れが肝要である。


汚してはならない米粒を、丼タレが汚す。


その罪悪感が食欲を呼ぶ。

汚しすぎても、汚さなくてもいけない。


適度な汚し具合が重要で、それが卵やカツとの一体感を生む。

カツ丼とは、汚れちまった悲しみを味わうところに、男の人生をかぶせるのである。

例えば米が汚れていないデミカツ丼でも、ソースをご飯にまぶしてごらん。

うまいよぉ。