恥ずかしながら、ちくわサラダを知らなかった。
タベアルキストであり、ポテトサラダ学会会長であるのにもかかわらず、知らなかった。
いくら熊本名物といっても、知ってる人は少ないだろうと思いアップしてみたが、正解者多数で、中にはメーカー名まで当てた猛者がいる。
大変失礼いたしました。
そこで探究するため、ヒライで揚げたてと冷めたのを購入してみたのである。
ちくわサラダとは、ちくわにポテトサラダを詰めて揚げた料理である。
単純ながら、これはなかなか思いつかない。
その証拠に、似た料理がありそうだが、熊本にしかないのである(と思う)。
揚げたてを食べた。
サクッと衣が弾け、柔らかいちくわに歯が包まれ、中からポテトサラダがむにゅりと出てくる。
ありである。
この温かいポテトサラダがいい。
温かいので、甘い芋の香りが口の中に広がる。
さらに衣、ちくわ、ポテトサラダの異なる食感の明確な対比が歯を喜ばせる。
嚙み口を見ると、ポテトサラダが申し訳なさそうに顔を覗かせている。
その光景に胸が焦らされる。
一方、冷たいのはどうだろう。
うむ。温かいのを先に食べたせいか味気ない。
温かいのよりちくわや衣の存在感が薄れて、ポテトサラダの中にちくわを入れましたがいかがでしょうか? という味である。
こんな初心者がいうのもおこがましいが、「ちくわサラダは、揚げたてに限る」。