京都
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京都「実玲」
ひと時の淀みもなき酒亭
食べ歩き一点の曇りも、ひと時の淀みもなき酒亭である。 いや形態的には割烹なのだろうが、あえて、愛すべき酒亭と呼びたい。 手書きのお品書きには、前菜から〆物、水物まで約6……
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京都愛宕「おたぎ」
「愛宕」と「おたぎ」
食べ歩き1/30京都愛宕の「おたぎ」 ★「まずはビタミンCをどうぞ」と、柑橘とリンゴジュース。 ★先付 雪中筍大原 木の芽 芹、伊勢海老とミソ 人肌 どちらも素晴らしい……
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京都「すし善」
魚が入ってない?
食べ歩き「ちらし寿司を頼んだのに、魚が入ってないじゃないか」と、嘆いてはいけない。 錦糸卵の下には、ハマチ、マグロ赤身、ヒラメ、タコ、穴子、イカといった具が、所狭しと酢……
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京都「浜作新本店」
烹という美学。
食べ歩き「これならフランス料理や中国料理にも、負けないのではないでしょうか」。 そう森川さんは言われた。 それほどまでに濃い出汁だった。 滋味が、津波のように押し寄せ……
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京都「おたぎ」
誠実
食べ歩き焼きガニとフグの唐揚げの間に出されたのが、黒豆の白和えだった。 「甘めに炊いてあるので、口休めにどうぞ」と、銀杏のカラスミ和えが添えられる。 フグやカニなどのご……
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京都「浜作新本店」
割という名の芸術
食べ歩き目の前に鯛のお造りがある。 皮を引いた後がほんのりと銀色がかっているのは、冬の脂が乗った鯛の特徴だという。 恥じらいで頬を染めたような皮下の赤と、白い肉体の対比……
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京都駅「宝泉」
思いやりのある甘さ
食べ歩き心が落ち着かない。ざわついている。 昼ごはんに中途半端なものを食べたせいだろう。 だからといって昔のように、昼ごはんの仕切り直しもできない。 そこでぜんざいを食……
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京都「殿田」
のっぺいという脱力。 <京都の平生>48
食べ歩き大阪へ向かう道中で下車して、またまた京都「殿田」へ。 いつものお父さんがメニューを持ってきて「たぬきが人気です」というので、「はい何度もいただいてます」と返すと……
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京都 二条「大鳳」
うまいっ。
食べ歩きうまいっ。 まったく、なんど叫ばせればすむのだろう。 うまいっ。 皿が来るたびに、無邪気に叫んでしまう。 「よだれ鶏」の複雑な香りに叫び、「雲白肉」の豚肉の甘み……
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京都「なかひがし」
僕は君を欲していたんだ。
食べ歩き白味噌の甘みが、凍えた舌を抱きしめる。 喉に落ちいく汁は、隅々へと染み渡り、体をゆっくり溶かしていく。 猪口茸のぬめりが唇を舐め、日野菜の香りが鼻に抜ける。 ……
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