おいしい日記
-
目の前に太い棒
食べ歩き博多の蕎麦屋にて、前号より続く。 「これ食べて」。 目の前に、いきなり太い棒が差し出された. 蕎麦ではなく、棒である。 半世紀ほど、蕎麦屋で……
続きを読む -
それはまずい。
食べ歩き「それはまずい。まずい食べ方だよ」。 いきなり先制パンチを喰らった。 ここは博多の蕎麦屋である。 品書きを見ると、蕎麦は、二八、十割、さらしな、二色(本日……
続きを読む -
これこそが、レストランの料理である。
食べ歩きパンを持ってそっと口に運ぶ。 焼いたパンの熱さが、唇に触れる。 ひんやりとしたブッラータが、乳脂のコクを舌に広げる その瞬間、歯は生ハムにたどり着き、噛み……
続きを読む -
東京とんかつ会議 第184回 赤坂「とんかつ古今」。TOKYOXロース 1980円 定食500円
とんかつ会議東京とんかつ会議 第184回 赤坂「とんかつ古今」。TOKYOXロース 1980円 定食500円 肉3油3衣3 キャベツ2お新香2ソース3味噌汁3 ごはん……
続きを読む -
うなぎのおいしさは、大きさに関わらない.
食べ歩きうなぎのおいしさは、大きさに関わらないと思う。 どちらかというのではなく、それぞれに良さがある。 これは日本橋「はし本」のひねこを使った一番安価な「うな重 ……
続きを読む -
目をつぶれば、広い青空の下で、アスパラ畑に立っていた。
食べ歩きもう茹であがった香りだけで、目尻が下がる。 母親が赤子を抱くような優しさで、甘い香りが顔を包む。 今年も、北海道ジェットファームの長谷川さんからアスパラが届……
続きを読む -
茹で卵という料理
日記茹で卵という料理 茹で卵ということで思い出されるのは、「瓢亭」の朝粥だろう。 真二つに斬られた半熟の卵が皿に鎮座している。 お話を聞いたことがある。 5……
続きを読む -
ハンバーグ論
食べ歩きタタール人は、想像だにしなかっただろう。 自らが、苦肉の策で生み出した料理が、ドイツで発展、変化し、アメリカで流行り、さらに極東の日本に渡って、深く愛され、誰……
続きを読む -
煎餅と音。
日記「バリンッ」。 堅焼き煎餅を前にすると、どこからか小気味のいい音が聞こえてくる。 前歯が急に意志を持ち、一刻も早く齧りたい、お願い齧らせてと、叫ぶ声である。……
続きを読む -
〈知る喜び。知る悲しみ〉
食べ歩き , 日記〈知る喜び。知る悲しみ〉 軽井沢では何故か、ステーキが無性に食べたくなる。 そこでさとう肉店に走り、信州りんご牛(りんごカスを食べさせた黒毛だという)のラン……
続きを読む