楽しい。心の底から楽しい。
そして素直においしい。
これこそレストランに出かける目的ではないか。
5年ぶりの、小松「Shokdo Yarn」である。
すべての皿に、抜きん出た独創があり、すべての皿にユーモアがあり、すべての皿に生きる喜びがある。
こうした料理は、ややもすると考えすぎて、着地していない場合が多く、面白かったんだけど、あれは美味しかったのかなあと思うケースがままある。
しかし、どれも食材の輝きがあった。
食経験の浅い人でも深い人でも、同じく喜びを分ちあうことができる、料理である。
どれも極めてユニークだが、実直なおいしさなのである。
「私どもような店に、ご予約のお問合せありがとうございます」。
予約の連絡をすると、米田シェフからこんな返答が来た。
この言葉から滲み出ているように、彼は食材、器、カトラリー、お客さん、生産者など、料理の全てに関わるものに対して、敬意に満ち、どこまでも誠実である。
だからこそ素直なおいしさを生み出すのだろう。
料理の詳細は、書かない。
無茶苦茶書きたい衝動があるぎ、あえて書かない。
なぜなら説明してしまうと、これから行かれる方の楽しみが半減してしまうからである。
写真は、10皿いただいた中の3品で、「ジェノベーゼの味がしそうなコーナー」 「Are you can law knee?」「能登牛の牛すじの煮込み 」。
どれがどれかは、想像してね。
ああ、楽しかった。