「鶏めし」金沢
金沢には様々な駅弁があるが、いろいろ試した結果、僕はこれに落ち着いた。
金沢らしくない。
だが、下手にブリやノドグロや、ゴリや牡蠣なを入れて無理している弁当より、遥かに良い。全国には沢山の「鶏飯」があるが、名古屋の松浦商店と高崎の高崎弁当とともに、トップ3に入る。
生姜が効いた甘辛い鶏そぼろ、淡い味付けで卵の甘みを活かした、二つのそぼろがいい。
さらに「金沢大町 ヤマト醤油味噌の白糀漬け」だという鶏肉がいい。
糀につけているせいだろう。
しっとりとして、鳥の風味がある。
さて今日も購入して開けてみたら、玉子そぼろと副菜がずれていた。
このまま食べては、寝起きが悪い。
早速現状復帰に取り組んだ。
見本の写真を見ながら修復し、完璧ではないが、だいぶ元に戻すことに成功した。
さて、こういった鶏めしには、食べ方がある。
1.玉子と鶏の国境を確認し、そこから遠く離れた地点を食べて、それぞれの味の確認を図る。
2.国境で互いを行き来させ、緩衝地帯をつくり、その合わさった味を食べる。
3.再び素の味を食べるといったように、これを交互に繰り返す。
4.さらには、玉子そぼろを寄せ集めて、白ごはんを露出させ、鶏そぼろだけを食べて、その味を白ご飯で受け止める。
5、鶏はそのままでも十二分においしいか、一つ玉子そぼろを乗せて、親子風味で食べる。おいしい。
6.副菜は、バランスよく、句読点をつける思いで、随所つまむ。
7.さあ、鶏めしドラマの大団円。鶏そぼろと玉子そぼろがかけられているご飯を混ぜ、ご飯を突き崩してパラパラにし、さらによくよく混ぜる。
8.こうして、炒めない鶏炒飯ができた。弁当箱の淵に口を近づけ、一気に掻き込む。
これが一番うまい。
228鶏めし 676円 高野商店 金沢
ご飯 2おかず 2価格2箸1 特記ご飯 郷土色か個性点1 わ ノスタルジー総計8点米(国産)2鶏塩白麹焼き2鶏そぼろ2卵そぼろ2小松菜おひたし2大根桜漬け1
人参2、椎茸2、 高得点