「いらっしゃい!」
平川市高木原富の「味助」に入ると、明るく、元気なお母さんの声が響き渡った。
ここには中華麺やチャーシュー麵、チャーメンもあるが、人気はやはりソース焼きそばである。
麵が二種類あり、「太麺焼きそば」600円「ジャンボ焼きそば」900円、細麺焼きそば」650円、「特大焼きそば」900円が選べる。
太麺の大盛りが「ジャンボ」で、細麺の大盛りが「特大」と名付けられている不思議があるが、ここは細麺と太麺のスタンダードを頼もう。
作る模様を見ていると、ただ麺の太さが違うだけでなく、細かい技も入っている。
まずラードで玉ねぎ炒め、次に豚肉、キャベツ細切り(太麺はキャベツ入らない)を炒め、麺(細麺は茹でてから水にさらす)を投入して、一回余分な油を捨てる。
次にソース(太麺は二種かける)キクラゲをいれ、入念に炒め、炒めて完成である。
食べれば、麵が美味しいことに、まず気づく。
細い縮れ麺はシコシコして麺の甘みを感じ、太麺はもちもちして楽しい。
黒石の工藤食堂の麺だそうで、お母さん曰く「防腐剤入ってないからおいしいの」だそうである。
何気なさの中に深さがあって、しみじみおいしい。
「おいしいっ」と言うと、27年やってらっしゃるというお母さんは言われた。
「麺と鍋がいいからね。誰でも出来るの」。
いやいやそうは思いません。
焼きそばを炒める時の、お母さんの真摯な眼差し見ましたよ。
「これ食べてって」。
帰ろうとするとお母さんが、「かけうどん」を持って来た。
表メニューではないけど、美味しい。
するってえと中華そばもいいに違いない。
今度来るときは頼むからね。