2018年初めて伺った店(国内)。ベスト3!!
ベストと書いたが、順位はない。
今回選んだ店の料理には、共通点がある。
1. 極めて高い技術力に裏打ちされている。
2. クラシックに精通し、それぞれの料理ジャンルにおける深い見識がある。
3. 単なる独創性を超えた、他店では食べることが叶わない、凄みを含んだ独自が確立されている。
4. 現代の料理界を見つめながら、自分が今何をしなければいけないかを、明確に表現している。
5.野菜の活かし方が抜きん出ている。
6.6番目。そしてこれが一番重要なポイントである。「伝統食文化を背負っていく責任と覚悟を心に刻み、料理を作られている」。
その思想が、さりげなく料理に表現され、我々の心は打ち震える。
三島由紀夫は書いている。
「我々は遠い遠い祖先から受け継いできた文化の集積の最後の結果であり、これこそ自分であるという気持ちで以って、全身に自分の歴史と伝統が籠っているという気持ちを持たなければ、今日の仕事に完全な成熟というものを信じられないではないだろうか」。
ある料理は、似たものを他の店でも出会ったことがあるかも知れない。しかし他とは異なる道理で高みに登っている料理には、まったく違う次元の気品がある。
そしてどの料理にも、“物語”がある。
物語がある料理。
料理とはおいしいだけではない。
我々が人間として生きてきた道を、その物語を伝え、人間としての域の深さを与えてくれるものなのだ。
1. 銀座 「大夢」 割烹
2. 四谷 「オステリア・デッロ・スクード」イタリア料理
3. 銀座 「ラ・フィナージュ」フランス料理
2018年初めて伺った店(国内)
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