ふくうにづくし

明日から下関駅で、僕がプロデュースした駅弁が発売される。

作っていただいたのは、創業明治4年の老舗割烹「古串屋」である。

 

二種類あり、一つは「ふくうにづくし」(フグと雲丹の駅弁)という。

本来は、ふくめしだけでいく予定だったが、無茶ぶりをして、ふぐ飯とウニ飯を両方詰めてもらった。

ふぐとうにが主役として両方入る駅弁は、日本唯一である。

ふぐ飯の上には、「ふくの唐揚げ」と「ふくの幽庵焼き」、それに「小串屋自慢のだし巻き卵」がのせられる。

この唐揚げや幽庵焼きだが、今までの駅弁だと、水分が抜けてパサパサとな状態で、「言われてみればフグのような気もする」状態のものがほとんどだった。

しかしこれは、しっとりとした仕上がりで、噛み締めればフグの味がする。

 

家で食べるなら、ちょいとチンすればなおのことおいしい。

さらにフグ飯は、ふく皮の刻んだのがたくさん入っている

一方のウニを炊き込んだウニ飯には、海老のウニバター焼きとイカのウニ和えが乗せられる。

ウニ飯だけでも十分にウニの風味が楽しめるが、ウニバターをウニの上に乗せて食べる、あるいはイカのウニ和えをご飯に混ぜ込んで食べて味変するのが、おすすめである。

値段は1300円。

 

工程や元の食材値段を知っているだけに、本当にこの値段は「古串屋」さんに申し訳ない。

老舗割烹の心意気が詰まった、お値打ちの駅弁である。

包み紙に僕の写真が載っているのが恥ずかしい。

写真は昨日の記者会見で下関市前田市長、「古串屋」神在会長。

もう一つの、「下関三海の極味三昧」の弁当詳細は別コラムを参照してください