高知のうどんは個性で生きている。

食べ歩き ,

高知でうどん屋を2軒梯子した。
ん? 高知? 香川ならわかるけどなあ。
という人は、うどん初心者である。
確かに高知には、うどん屋が少ない。
だが今まで5軒ほど行ったが.、香川と違い、みんなうどんの考え方が異なれば、つゆも違うのである。
「今の時期なら宵練りと朝練りが半分ずつかなあ」というのは、黒潮市「いろりや」のご主人で、薄力粉に近い国産小麦粉三種類を昨晩練って寝かせた生地と朝5時半に練った生地を合わせる。
うどんは艶やかで、ツルツルモチモチとして、優しい。
ざるやカレーうどんもいいが、自家製のタレと放飼卵が入り、柚子をたっぷり絞って食べる「釜玉」がおすすめである。
一方で田んぼの中でぽつねんと建つ、四万十の「田子作」は、野菜がこれでもかと入った「田子作そば」がおすすめである。
老女店主(つまりおばあちゃんね)が自ら畑で作っている野菜をのせたつゆうどんである。
昆布鰹出汁に鶏ガラを加えたつゆは、どこまでも優しく丸い。
柔和な女主人そのもののつゆであって、そこへ野菜の甘みが加わるので、ますます丸くなる。
ああ高知のうどんは面白い。