lこの店に来たら、ダイエットなぞ忘れるしかない。
4軒目だというのに、次々と我々の食欲をたきつけるのである。
小さい餃子は香ばしく、せせりはタレの具合が鶏のうまさを引き出して、
豚ニラは、味付けの甘辛さが豚肉の甘さと響き合って箸が止らない。
オリジナルの「葉わさび餃子」は、皮のもっちりと葉ワサビの刺激にやられ、
葱ぶたラーメンは、豚バラと葱という素敵なコンビに、醤油の丸い味が優しい、どこにもないラーメンだった。
さらには焼きそばが、ああ焼きそばが。
麺がシッコリとしてうまく、瞬く間に空となる。
一同コーフンのまま大団円。
しかし収まりつかず、今夜(つまり次の夜)も店主“よこじい”と一緒に龍馬に繰り出すことを約束した。
一見ぶっきらぼうで、愛想が悪そうな“よこじい”だったが、翌日の龍馬を予約してくれ、帰り際に
「じゃあ明日6時に」といって、子供のような笑顔を浮かべるのだった。
高知は、こういう「人との結び」が生まれる街なのだ。
たまらんぜよ。
2014