<駅弁勝負> 第64番     駅弁勝負番外篇

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駅弁勝負番外篇

車内販売 プレミアムサンドイッチ。700円
魔がさしたというか、車内販売の女性が美人だったので、つい買ってしまった。
ハムを刻んでマヨネーズとあえたサンドイッチ。確かにハムを二枚入れるより、見た目のボリューム感が出る仕組みとなっている。賢い。
ポテサラ。両端と見えていない下の部分が空洞。
おそらくパンの真ん中にポテトサラダをボンと置き、挟んだだけなのだろう。これの空洞効果より、我々に無常を伝える深さあり。
鳥の照り焼きとレタス。こちらも中央だけが膨らんでいる。確かに全面に散らすと、手間がかかる上に、見た目のボリューム感がなくなる。実に効率的である。
タマゴサンドとハム。タマゴサンドだけの潔さを捨て、薄切りハムを一枚加えて味の複雑さをだした、配慮がある見た。
ツナマヨ。これも中央膨らみ系。従って食べる側としては、1このまま行くか、2手でつぶして、全面に行き渡らせるか、3あるいは空洞部分を食べないか、4端ではなく真ん中からかじりつくかという四択に迫られる。たかがサンドイッチながら、我々の頭を鍛えてくれることまで考えられているのである。
作り、内容、味を考えると、街中で売り出したら暴動が起きる価格だが、上記の効果を鑑みればどなたも落ち着かれよう。
あえてオススメはしない。
弁当勝負にも負ける。
だが思慮を深めてくれることがプレミアムなのかもしれないと考えさせる、サンドイッチなのであった。