弁菜亭

<駅弁勝負 第106番>不戦勝。駅弁における三種の神器とは。

駅弁 ,

おそらく、駅弁を含む日本の弁当界において、最大の鮭の塩焼きと玉子焼きである。
かつて幕の内弁当の三種の神器と呼ばれた、焼魚、蒲鉾、玉子焼きは、質素な時代のご馳走だった。
それが今の駅弁では、次第に脇へ追いやられて、肉類やえび、カニ類がのさばっているので、この弁当名を見た時は、嬉しかった。
幕の内の原点回帰である。
蒲鉾が揚げ蒲鉾という点が惜しいが、塩鮭は脂が乗って質高く、素朴な玉子焼きもいい。
ただし三種の神器だけでは、心許なかったのだろう。
ザンギと帆立をつけちゃったのが、惜しい。
もっと振り切ってほしかった。
もう鮭だけだ、ご飯全部を食べられる量なのだから、いらないと思うのにね。
でもこれは買いである。
札幌から千歳空港に向かう車内で、ぜひ食べてほしい。
268三種の神器弁当。900円弁菜亭
ご飯 1おかず 2価格2箸2 特記なしな、郷土色か個性点ノスタルジー特になし 総計7点
がんも、人参、 椎茸、フキ、揚げかまぼこ、鶏唐揚、帆立煮、赤かぶ漬、枝豆、 のり 塩鮭 玉子焼