どうやら今“青汁”が来ているらしい。
あの中山キンニくんが「まずい〜っ」とCMしてる飲み物である。
僕自身も長らく飲んでいない。
そこで事実を確かめるべく、WELMAGというページで見てみた。
すると焼酎で割った青汁ハイや青汁レモン杯、青汁ビールや青汁モヒートまででてくるではないか。
ただし健康にいいからといって、「まずい〜っ」と、我慢して飲みたくない。
これは俄然火をつけられた。
私は、美味しいものを食べるのではなく、いかにおいしく食べるかを考える、タベアルキストなのだから。
酒と青汁、快楽と我慢を抱き合わせ、人生を愉快にするなんて、楽しいじゃないか。
まずは、青汁ハイや青汁レモン杯、青汁ビールや青汁モヒートも試してみた。
うむ、これもいい。
そこでいろいろな蒸留酒と合わせてみた。
合うのはジンである。
ジュニパーベリーを主体とした香りが合う。
さらに今は、ハーブや各種野菜などの植物由来の要素を閉じ込めているので、ケール由来の青汁とも相性が素直にいい。
そこで、いろいろ試してみた。
トマトジュースとジンに、黒胡椒とタバスコもいい。
最も気に入ったのは、青汁とジン、パイナップルジュースとリンゴジュース、レモン汁を合わせたカクテルである。
すべてコンビニやスーパーで入手できる。
二つの果物の異なる甘酸味、レモンの酸味が加わって、「うまぁ〜い」カクテルが出来上がった。
さあこれを何の料理と合わせるか。
思いついたのはステーキである。
ステーキなら赤ワインだろう。緑の汁は合いませんって?
よく考えて欲しい。
牛は草食動物である。
今はほとんどが穀物を食べてはいるが、本来は硬くてまずい草を食べ、反芻しながら発酵させ自らを育んでいる動物である。
香ばしく焼いたステーキをかじりながら青汁カクテルを飲む。
するとどうだろう。
瞼の裏には、広大な草原でのんびりと草をはむ牛の姿が浮かんでくるではないか。
人間の嗜好に寄り添うのではなく、牛の嗜好に合わせたペアリングには、自然があった。
これをそうげんあか牛やジビーフでやったら、さらにいいに違いない。
それは教えてくれる。
自然物である人間は、自然と繋がってなくてはいけないということを。