金沢はおでんの町

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金沢はおでんの町である
全国三位、人口比で言えば、日本一おでん屋が多い。
これだけ多いのは、寒い気候だけでなく、おでんの湯気にまみれた人情が金沢の人は好きなのではないだろうか?
「三幸 犀川店」で女将さんと話している時、ふとそうおもった。
「これ食べてみて。これもおいしいよ。どうおいしい? そう、良かった」。
女主人の渕上晴美さんは、よく喋り、よく笑う。
金沢には、もう一つ弟が初代から受け継いだ「三幸」が近くにあるが、料理も味も全く違う。
この店は渕上さんがお母さんと練り上げた味なのである。
カウンターにずらりと並ぶ総菜や各種料理も渕上さんが作る。
彼女は、アイデアマンである。
最近では、人気ラーメン屋さんとコラボした「おでんラーメン」も作った。
「カニ面」も他とは違う丁寧な作りをし、企業秘密のものなどを入れながら、濃厚な蟹のつゆを生み出す
名物蟹の茶碗蒸しは、カニ面で余った身や子を使って家で作っている時思いついたという。
そうして数々の料理が生まれた。
「私ね昔有名なお寺の住職さんに言われたの。“笑いに勝る化粧は無し”ってね」
と、また笑いながら話を続けた。
「でもね、一番嬉しいのは、お客さんが食べている時に、おいしいって嬉しそうな笑顔をされることです。その笑顔を見たくて頑張っています」。
いやぼくらの方こそ、またお母さんの笑顔を見に、金沢に来るよ。