大阪「バンブルビー」

野生のカレー。

食べ歩き ,

そのカレーは、吾らの裡なる野生を起こそうとしていた。
山羊肉の臭いが、スパイスの香りとぶつかり、戦い、入り混じり、
命の犠牲の上に立つ現実を、ぶら下げる。

ある者は拒み、ある者は受け入れる。
食欲というものの根源を、たずねてくる。

僕は、今までなんとあまいカレーを食べてきたんだと、コーフンし、
肉とスパイスが織り成す自然に、ずぶずぶと埋没した。


大阪「バンブルビー」の、馬、猪、山羊カレーの盛り合わせ
「ジビエ三兄弟」にやられたわけ。