農耕民族の食欲に 火をつける。 2008.03.25 食べ歩き , 野菜 Tweet 「野菜が主役」のレストランが増えている。 登場するのは、いま流行の甘いだけの野菜ではない。 甘みや酸味、苦味や渋み、土のぬくもりや太陽のにおいが、 みずみずしさの中から弾けて胸を突く、野菜たちだ。 それらが、切られ、叩かれ、合わされ、火を通され、持ち 味を存分に曳き出されて、迫ってくる。 太くたくましい味わいに、うなり、快哉を叫び、笑い出し、 満ち足りた気分となって安寧を呼び、農耕民族の食欲に 火をつける。